1.「無線通信」とは?
ケーブルのような「線」を用いない電気通信は、無線通信と呼ばれます。「線」の代わりに電波を使うのですが、これは「データが空気中を通る」ということです。
この技術が使用されている身近な例では、テレビ・ラジオ放送、スマートフォン、携帯電話、タクシー無線があります。
2.無線通信の種類
産業機器の分野では、例えば以下のような種類の無線通信があります:
・Bluetooth
・Wi-Fi (無線LAN)
・Thread / ZigBee
・セルラー型LPWA (NB-IoT、LTE-M)
・ノンセルラー型LPWA (LoRaWAN、Sigfox 等)
当社製品(Gemba Reporter)にも無線LANの技術が利用されています。オフィスや工場など、比較的狭い範囲をつなぐネットワークです。
無線LANの中には様々な規格がありますが、Gemba Reporterには「IEEE 802.11 b/g/n」という規格に準じた無線技術が使われています。パソコンやスマートフォン等、多くの電子機器に対応しているのが特徴です。
3.現場で役立つ無線通信
製造業の現場・工場は多種多様ですが、複数種類の設備を稼働させていることは多く、生産設備に電源を供給するためのケーブル、機械類と制御信号を送受信するためのケーブルなどが多数敷設されています。こうしたケーブルの配線時には、作業効率・生産効率に加え、安全性も考慮したレイアウトが求められます。無線通信を導入可能な工程があれば、こうした課題解決の一助となります。